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フーリエ変換(FFT)のできる総合画像処理フリーソフトLaViewの応用例 |
ソフトウェアのダウンロード |
ここをクリック
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動作OS: Windows
作者:Hisashi/ナブラ |
図2. フィルターの中のひとつ。色鉛筆。 色鉛筆、 |
図3. れんがとそのフーリエ変換像 れんがのFFT |
*************************************************************** 「フリーソフトで楽しむデジカメ写真」第242回フーリエ変換ソフト 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html 問い合わせ tsunokjp@yahoo.co.jp *************************************************************** フーリエ変換というのをご存知ですか。そんなの知らないよとおっしゃ る方も実は、デジカメ写真を扱っておられる方ならばフーリエ変換のお 世話になっているのです。それは、実はJPEG画像フォーマットを作ると きに使われています。フーリエ変換は、画像の中の特徴を調べるのにな くてはならない方法なのです。写真のフーリエ変換を行って、その周波 数特性を調べ、人の目で見ることのできない周波数成分をカットします。 いろいろな画像処理、ノイズを除いたり、シャープにしたりといった処 理もいったんフーリエ変換をした後に、この変換像の上でいろいろな加 工を施してやり、今度はフーリエ逆変換を行ってもとの像に戻してやる ことによって、確実に実行することができます。 ということで、画像処理にはなくてはならないフーリエ変換なのですが、 残念ながらフリーソフトの世界では、フーリエ変換を使った画像処理の ソフトにはほとんどお目にかかることができません。どなたかご存知の 方がいらしたらぜひとも教えていただきたいものです。 今日は、画像処理に利用できるわけではないのですが、フーリエ変換と いうのはどんなものかを見ていただけるフリーソフトをご紹介します。 1. フーリエ変換のできる画像処理ソフトのダウンロード =============================================================== 使用例と、ダウンロード出来るサイトへのリンクは http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/MailMag/242LaView.html から入ってください。著作権者はHisashiさんです。ダウンロードファ イルは、LAview.zipという圧縮ファイルですから解凍ソフトのアイコン の上にマウスでつかんで持って行きましょう。LAview#177というフォル ダの中にLAview.exeという実行ファイルがありますから、これを右クリ ックしてショートカットの作成を選びます。できたショートカットをデ スクトップに貼り付けます。 2. フーリエ変換のできる画像処理ソフトLAviewの紹介 =============================================================== LAviewのアイコンをダブルクリックしますと、真っ黒なスクリーンが 立ち上がります。いつものように、メニューのファイル-->開くから 画像を一枚選択して表示します。 メニューの編集には、色調補正があります。これを選択しますと、色 調補正というウィンドウが立ち上がって、元の画像と変更後の画像と いう二枚の縮小画像と、その下に明るさ、ガンマ補正、コントラスト、 カラーバランスの赤、青、緑のスライダーが見えています。 早速、スライダーを動かしていろいろ変えてみましょう。下のほうに サムネイル設定という項目があり、表示されているサムネイルイメー ジを高画質に変えてやることができます。高画質にしたほうが変化が わかりやすく、調節が容易になるかもしれません。調節が終了したら 元の画像に適用するというボタンか、元に戻すボタンを押します。 次はフィルターメニューに行って見ましょう。ここには、平均値(モザ イク)フィルター、ラプラシアン、ぼかしフィルタ、シャープ、プリヴ ィット、ソーベル、エンボス、メディアン、ロバート、二値化、色調 反転、塗りつぶし、色鉛筆、プラグイン、フィルタをかける前に戻す などの処理が並んでいます。 ラプラシアン処理は、エッジ検出ですから空などは真っ暗になって、 ものの境界が白い線で浮かび上がります。プリヴィットも同じなので すが、方向性があって、水平方向からと垂直方向から境界を検出でき ます。ソーベルも同様ですが、境界の線が太くなるようです。一方、 ロバートは、方向性がなく、細いすきっとした線が引かれます。 この方向性のあるエッジ検出は時に大変便利に使える場合があります。 エッジ検出をやった後で白黒反転し、その画像を元の画像と足し合わ せると、エッジの強調された画像になったり、そこに方向性もつけら れたりして楽しい画像処理になります。 プラグインを選びますと、平均値、線形平滑化、FFT、最大値、最小値、 セピアフィルターが登録されています。FFTというのが、今日の表題に も記したフーリエ変換処理です。早速これをクリックしてみましょう。 |
処理には少しだけ時間がかかります。ぱっと現れた画像は、元の画像と は何の関係もないような、白黒のノイズだけのような画像です。白い縦 線と、横線が中心に走っているかもしれません。でもよく見てみると、 薄く斜めに何本かの線が見えるかもしれません。 フーリエ変換というのは、画像の中の周期性を調べる処理です。普通の 画像には周期性を持ったものは余りありませんから、フーリエ変換後の 画像は、ノイズだけのようになってしまいます。ですから、この処理を 楽しむためには、まずは練習として、レンガの壁のような同じものが繰 り返されている像を選んでFFT処理をかけて見ましょう。 レンガの舗道を斜めに写した写真をFFT処理しますと、右上から左下と、 左上から右下に走る太い日本の線が出ます。先ほども出た上下と左右の 細い直線も出ています。この縦横の直線は、写真の外形によるもので、 写真のふちをぼかしてやる処理をしますと目立たなくなります。 さて、斜めの線は、単純な線ではなく、その中に構造があります。線は、 三列に分かれており、互い違いになった破線で構成されています。レン ガの並び方と同じような互い違いになっているわけです。さらには、こ の線は、中心のほうが濃くて、周辺に行くと薄くなります。 このようなFFT出てきた模様をなんだつまらないと思ってしまうとそれで 終わりですが、元の画像と比べながらいろいろ考えていると、今まで気が つかなかった写真の特徴に気づかされたりして、興味が尽きないものです。 写真の上で大きな構造は、フーリエ変換像では中心部に現れます。小さな 構造ほど外側に出ます。何かある一番外側の構造が、そのカメラが捕らえ ることのできた一番小さな構造、すなわちカメラの捉えることのできた解 像度をあらわします。 周期性のある構造は、はっきりとした点になって現れます。大きな構造は 内側に、小さな構造は外側に出ます。向きも関係します。でも、実際の構 造とは反対の方向に出ます。 いろいろな写真について実験してみてください。小さいものがたくさん写 っているような写真が面白いFFT像を与えてくれます。 3. 画像処理ソフト =============================================================== 画像処理に関するフリーソフトは、次のURLにまとめました。 http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Processing.html いろいろな画像処理フィルタを備えた総合的な画像処理ソフトとしては、 これまで次のソフトをご紹介しています。 IrfanView(34,158), JTrim(24, 165), XnView(17, 189), LAview(69, 211) ImageN(51), ImageAnalyzer(102), MultiGraphic(119), PhotoFilter(131), これらのうち、ImageAnalyzerがフーリエ変換の機能を備えています。 http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/MailMag/102ImageAnalyzer.html 今日ご紹介したLaViewと機能は同じです。 4. 終わりに =============================================================== 今日は、クリックランキング13位のフーリエ変換のできるソフトを紹介 しました。 来週は、Webアルバムを作成できるソフトをご紹介します。 来週をお楽しみに。 **************************************************************** * フリーソフトで楽しむデジカメ写真 第242回 * 発行者 Hulatt 問い合わせtsunokjp@yahoo.co.jp * 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html * 登録および解除 http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/MailMag.html * まぐまぐ 4,915 めろんぱん 515 Melma 300 ***************************************************************** |
*********************************************************** 「フリーソフトで楽しむデジカメ写真」第211フーリエ変換画像処理 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html 問い合わせ tsunokjp@yahoo.co.jp *********************************************************** フーリエ変換は画像処理の本質的な、重要なテクニックですが、フリー ソフトの世界では、その機能を含んだソフトはほとんどありません。 たまにフーリエ変換機能を含んだソフトはありますが、今日ご紹介する LAviewのように、ただFFTといって、高速フーリエ変換をやるだけのソ フトです。画像処理にフーリエ変換を役立てるには、フーリエ変換した 像の外側を切り取って、内側だけを残し、それを逆変換してもとの像に 戻すといった処理が必要です。対象性の強い画像の場合は、点の並んだ 変換像になります。この点のところだけを選んで切り出して逆変換で 像に戻すと、その対称性を持った像だけが現れますから、くっきりとし た像になります。こうした機能を持った画像処理ソフトがフリーソフトに も出てくることを望んでいます。 このメルマガをフリーソフトの作者の方がどれくらい読んでいただいて いるかは知りませんが、もし読んでおられるようでしたら、そうしたソ フトを開発されることを望みます。 読者の皆さんも、作者の方と接触される機会があったときには、そうい う話をしてみてください。まずは、今日ご紹介するLAviewで、フーリエ 変換をするとどんな風な絵が出てくるのかを味わってみてください。 なるべく対称性のある画像で試すと面白いですよ。例えば、レンガを敷 き詰めた壁とか、同じ模様の並んだ椅子やカーテンなどが良いかもしれ ません。 それでは、フーリエ変換の世界をお楽しみください。 1.フーリエ変換の出来る画像処理ソフトのダウンロード ========================================================= 使用例と、ダウンロード出来るサイトへのリンクは http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Softwares/LAview.html から入ってください。著作権者はHisashiさんです。ダウンロード ファイルは、LAview177.zipという実行ファイルですから、解凍ソ フトにドラッグアンドドロップしてください。LAview#177と言う フォルダが解凍され、中にLAview.exeと言う実行ファイルがあり ますので、これを右クリックしてショートカットの作成を選び、 出来たショートカットをデスクトップに貼り付けましょう。 2. フーリエ変換の出来る画像処理ソフトLAviewの紹介 ========================================================== アイコンをダブルクリックしますと、LAviewのウィンドウが立ち上 がります。いつものように、メニューのファイル-->開くから、画 像ファイルを読み込みましょう。ファイルメニューは、一般的な項 目です。保存、印刷、印刷プレビュー、プリンタの設定のほかに、 ファイル形式の一括変換があります。これは、フォルダ単位で画像 のbmp, jpeg,pngをべつのbmp,jpg,png二変換します。 編集メニューでは、切り取りなどのほかに、明るさ、ガンマ補正、 コントラスト、赤、青、緑のカラーバランスの調整が、スライダー で行えます。サムネイルイメージで、元の画像と補正後の画像の対 比が出来ますから、調整がやりやすくなっています。やり過ぎにな ってしまったら、元に戻すボタンがありますし、うまくいったら適 用のボタンを押します。サムネイル画像は、効果を良く確かめるた めに、表示を高画質なものにすることも出来ます。 そのほか、画像サイズ変更と減色が編集メニューから出来るように なっています。表示メニューでは、画面への表示の仕方をいろいろ に変える設定が出来ますが、全画面表示でスライドショーを行うこ とも出来ます。 いよいよフィルターメニューにいろいろな画像処理を集めてありま す。モザイクは、一ピクセルを大きくして、顔などがわからないよ うにする処理です。8近傍ラプラシアンはエッジ検出です。文字な どがくっきりと出てきます。4近傍ラプラシアンですと、もっとあい まいなエッジも検出されます。 次のぼかしフィルターも4近傍と8近傍が選べます。暈しには、ガウシ ャン暈しもあります。これは広い範囲ですが、徐々に遠くへ行くほど 効果が少なくなります。 |
次はシャープ処理です。何回もこの処理をかけ続けますと、シャープ さがましますが、ノイズっぽくなります。 水平または垂直プリウィットと言うのは、エッジ検出の方向を選択で きます。水平または垂直ソーベルも同じような処理ですが、少しやわ らかめになるようです。 エンボスは、彫金のような仕上げと言うことなのですが、あまりうま くいかないようです。エンボスと言うのは、画像によっても、ソフト によってもうまくいくものとだめなものがあります。 メディアンも4近傍と8近傍が選択できます。メディアンと言うのは、 暈しフィルタの一種ですが、平均値ではなく中間値を取ることが特徴 です。ロバートフィルタと言うのもラプラシアンと似ているようです が、どんな場合に役に立つのかわかりません。 二値化、ネガなどがあります。色鉛筆と言う処理もありますが、いま ひとつです。プラグインというところに、さらにいろいろなフィルタ があります。平均値、平滑化、最大値、最小値フィルター、セピアな どがあります。 ここに、フーリエ変換のフィルタが入っています。FFTフィルタと言う 名前が付いています。ただ、フーリエ変換像が表示されるだけで、逆 変換がありませんから、画像処理の役には立ちません。ただ、フーリエ 変換をすると、対称性が表示されますから、この像は、こんな対称性を 持っていたかと感心してみるだけです。 次のメニュへは回転で、いろいろな向きに回転します。任意角度の回転 も出来ます。少数可、とありますから0.5°と入れて実行してみましたが、 ちゃんと回転しました。スキャナで読み込んだ画像などは、一度以下の 回転を必要とする場合があります。 このように、LAviewは、たくさんの画像処理フィルタを備えたソフトです。 フーリエ変換の機能を備えていることが特徴ですが、フーリエ変換像の一 部を加工したり、逆変換の機能を付け加えてほしいものと作者に期待しま す。それが出来れば、画像処理の可能性は、何倍にも膨らみます。 3. 画像処理のフリーソフト ========================================================== 画像処理に関するフリーソフトは、次のURLにまとめました。 http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Processing.html 一応何でも出来る、あるいはいつも使う画像ソフトと言うことで、総合画 像処理ソフトとでも呼ぶべきソフトをここに集めています。いずれも、ク リックランキングの上位に並ぶソフトばかりです。 IrfanView(34,158), JTrim(24, 165), XnView(17,189), ImageN(51), LAview(69, 211), ImageAnalyze(102), MultiGraphics(119), PhotoFilter (131) をこれまでご紹介しています。LAview同様に高速フーリエ変換の機能を持 ったソフトにはImageAnalyzerがあります。 4. 終わりに ========================================================== 今日は、クリックランキング11位のLAviewソフトをご紹介しました。 来週は、仮想デジタル美術館を訪問すると、なかにあなたのフォルダに蓄え てある画像が、額縁つきでその美術館にかけられており、その中をあなたが 歩き回ると言う幻想的なスクリーンセイバーをご紹介します。 では、来週をお楽しみに。 ********************************************************** * フリーソフトで楽しむデジカメ写真 第211回 * 発行者 Hulatt 問い合わせtsunokjp@yahoo.co.jp * 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html * 登録および解除 http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/MailMag.html * まぐまぐ 4702 めろんぱん 519 Melma 261 ************************************************************ |
************************************************************ 「フリーソフトで楽しむデジカメ写真」第69回 画像処理 LAview * 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html * 問い合わせ tsunokjp@yahoo.co.jp ************************************************************* 今日は、画像処理に使うフリーソフトの紹介です。 1. フーリエ変換も出来る画像処理ソフトLaViewの説明 ------------------------------------------------------------- いつものように使用例とソフトのダウンロードは、次のURLから行って ください。 http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Softwares/LAview.html 作者 はHisashi-Mさんです。 画像に関していろいろなことが出来るソフトです。一応、IrVanViewの ような総合画像処理ソフトと言うことで分類しておきました。ただ、 これひとつ使えばたいていのことは出来るという画像処理ソフトとして は若干機能が不足しています。例えば、スキャナからの読み取り機能が ありませんし、トリミングの機能もありません。しかし、他のフリーソ フトにはほとんど含まれていない、フーリエ変換の機能がついていると 言うことで、他に変えがたいフリーソフトという意味で、総合画像処理 ソフトに分類しました。 ソフトを立ち上げてみます。いつものように、メニューには「ファイル」 「編集」、「表示」と並んでいます。「ファイル」の中で目立った機能 としては、「ファイル形式の一括変換」があります。これは、例えばBmp 形式の画像をフォルダごとJpg形式に変換するといったものです。もうひ とつ、「印刷プレビュー」がついているのはいいですね。この機能は、ワ ープロ等では当たり前の機能ですが、画像ソフトではなかなかついている ものが少ないですね。そのため、印刷してみてがっかりと言うことが多い のですが、プレビューがあると便利です。 「編集」の欄を見てみますと、「色調補正」と言う項目があります。これ は、明るさやコントラスト、ガンマ補正に、カラーバランスを行う機能で す。たいていのソフトでも補正前と補正後のサムネイル画像を示してあり、 ちょうど良く補正されたところで元の画像に適用することになっています が、LAviewの親切なところは、サムネイル表示を高画質にするというチェ ックマークが入るようになっています。これは、ちょっとした気配りのよ うに思うかもしれませんが、色の具合を細かく調整したい時に、映し出さ れている画像がさっぱりなのでは、結局もとの画像に適用してみて判断し なければならなくなります。比べながら調節する時に、サムネイルを高画 質にすることは、この点重要なことです。 画像サイズ変更機能もあります。方法は、「線形補間法」、「最近傍法」、 「双線形補間法」とあり、最後のが推奨となっています。補間法の名前は いろいろあってどの名前が何を意味しているのかわかりませんが、画像の サイズを変更したり、回転したりする時には、ピクセルとピクセルの間に 新しいピクセルを作ります。この新しいピクセルの色を周辺のピクセルか ら決めるわけですが、その時に一次の補間をするか二次の補間にするか、 三次まで考慮するかと言ったことのようです。それで出来るだけ高い次数 まで考慮すれば時間はかかるけれどもきれいな画像になると言うわけです。 「表示」メニューには、いろいろな画像の表示法が並んでいます。今表示 している画像の入っているフォルダ内の全画像のサムネイル画像の一覧表 示と、スライドショーも出来るようになっています。 次が「フィルタ」です。20個のフィルタが並んでいます。LAviewの著者は、 2003年の時点で画像処理専攻の学生さんだそうですので、ここが大事なと ころだと思います。最後のところに「プラグイン」と言うのがあります。 この中に7個のフィルタがあり、そのひとつがFFTすなわちフーリエ変換の ソフトになります。 「フィルタ」を上から見ていきましょう。「平均値(モザイク)フィルタ」と 言うのがあります。これは、テレビなどを見ているとき、人の顔が誰だかわ からないようにするときに使うモザイクですね。平均値と言うのは、何個か のピクセルの平均を取って大きなピクセルにしたという意味だと思います。 ただ、平均値フィルタと言うのは別の意味を持ったノイズフィルタの事を普 通は指しますから、あまり独自の命名はして欲しくないですね。 次のいくつかのフィルタは、ラプラシアンとノイズ除去用の平均値フィルタ ですが、特にこれはと言った効果はありませんでしたね。「輪郭強調(シャー プ)」はうまくいきます。ちょっとぼけたデジカメ写真がすっきりします。シ ャープネスの処理をすると、輪郭が光るような感じになる場合がありますが、 LAviewの場合は、自然な感じでピンボケが直ってくれます。 「水平(垂直)プリブィット」、「水平(垂直)ソーベル」は微分処理による輪郭 検出で、方向性を持った検出が出来ます。エンボスは第54回で詳しく説明しま した。もう一度その時の説明をコピーして示しますと、「エンボスというのは、 型を作ってこれを押し付けることによって大量に凹凸のある形を物の表面に絵 や模様を作り出すものです。この型の事をエンボスというようです。ですから、 画像処理の場合、Embossという処理は、写真のふちといいますか、エッジを検 出してこれを線で描くのですが、この時、左側と右側の色を反対にするわけで す。そうしますと、あたかもものが浮き上がったように立体的に見えるわけで す。」 「メディアンフィルタ」というのはノイズ除去フィルタで、「平均化フィルタ」 よりもうまくいくことが多いようです。「ロバート」と言うのはよくわかりま せん。その他、「2値化」、「塗りつぶし」などがあります。その中で、「色鉛 筆」と言う処理が気に入っています。これは、輪郭をきっちり拾ってくれます。 上に沢山出てきた輪郭検出フィルタの中で一番良い処理ではないかと思います。 これらのフィルタのすべてに対し、処理を画像全体にではなく、マウスで範囲 を指定した領域内だけにかけることが出来ます。最後にプラグインというのが 出て来ます。これをクリックしますと、7つほどの処理が載っています。これら は、別に作ったソフトをプラグインという形で使用可能にしているのだと思わ れます。この中にFFT(フーリエ変換)の処理があります。 さっそくFFTを実行してみましょう。基になる画像は、なるべく、周期構造を持 ったような写真を使うのがわかりやすいでしょう。例えば、今やってみたのは、 レンガです。散歩道なんかに敷き詰めてあります。これを写真にとってWebペー ジの背景画像に使っていました。それをFFTにかけてみます。 |
得られた写真は、白黒で、中心に縦横の十字の線が目立ちます。そのほかに、中 心の強い横線の上下にテンポチが並んでいるのが見えます。同じ間隔でずっと続 いています。よくよく見ますと、中心付近の強いテンポチの上にうっすらとです が、別のテンポチが並んでいます。こんなものが見えたところで、何の意味も無 いじゃないかとお思いでしょう。でも、FFT処理をやって出てきた像の意味を考 えると、次々にいろんなものに試してみたくなります。 今度は同じレンガですが、斜めに並べてあるところを取った写真で試してみます。 先ほどのテンポチが今度は斜めの方向に出ました。両方の対角線方向です。縦横 の十字は同じです。テンポチが斜めになってくれたおかげで、縦横の十字とダブ らずにきれいに見えます。左上から右下に並ぶテンポチと、右上から左下に並ぶ テンポチがありますが、先の方が太い帯になっています。後の方は細い帯です。 写真と比べてみると、いろいろわかってきます。斜めの線は、レンガの斜めの方 向と一致しています。太さの違いは一つ一つのレンガの縦横の長さが違っている からだと言うことに気づきます。テンポチの数もレンガの枚数と関係ありそうで す。帯の中のテンポチは中心付近がはっきりと見えていますが、だんだんぼけて 何個か後はもうはっきり見えなくなり、うっすらとした帯として続いているだけ です。 FFTと言うのは、高速(Fast)フーリエ(Fourier)変換(Transformation)の略ですか ら、やっていることは、フーリエ変換の高速処理です。私が勉強したころは、 FFTができるための条件として、写真が真四角で256x256とか、128x128とかちょう ど良いピクセル数にする必要がありました。今ではこの制限はなくなったのでし ょうか。いちいち写真をトリミングしなおさなくても良くて簡単です。計算時間 も少なくて快適です。 実は、私は20年近く前に数百万円もする画像処理のソフトを買って、もちろん仕 事でですが、画像処理をやっていました。その時は、ほとんど何をするにもFFT をまずやって、それからフーリエ空間で処理を加え、それを逆フーリエで元の写 真に戻すという処理をやっていました。上で説明したようないろいろのフィルタ は、実はフーリエ空間上でも同じ効果の得られる処理が沢山ありまして、そこで やった方がずっと効果的な結果が得られたのです。 ところが、ここ何年か、仕事ではなく趣味で画像処理をやっていますと、FFTには あまりお目にかかることが出来ませんでした。シェアウェアのソフトで見つけた ことがあるのと、画像処理の本の付録(別に料金を取られる有料)で手に入れたく らいです。ただ、今までお目にかかったFFTのできるソフトのすべては、入力用画 像のフォーマットが特殊でした。 ですから、LAviewでできるFFTは、私にとっては驚きでした。こんなに手軽に、そ して、大きなピクセルサイズの写真にまでFFTをかけられるなんて。ただ、惜しむ らくはと言いますか、LAviewのFFTは、FFTをかけるだけでおしまいです。FFTを画 像処理の手段として楽しむには、FFTをかけた像に範囲を指定してそれ以外を切り 取るとかして処理を加え、それに逆フーリエ変換を施してもとの画像に戻す処理 が必要です。これがないと、上に書いたように、写真の中にある対称性について のお勉強だけに終わってしまいます。それでも、楽しむことは出来ますが。はっ きりとした対称性を持った写真についてまず理解を深めておいて、それから対称 性の無いように見える写真について試してみてください。思わぬ発見があるかも しれません。 縦横の十字は要らない情報です。これは必ずでますが、気にしないで見ていてく ださい。これは写真のふちの情報なのです。四角い写真ですからこういうものが 出ます。丸い写真を切り取るソフトとか、ふちをぼんやりさせるソフトとかもあ りますね。こういったソフトで写真のふちを加工して、この十字線がどう変わる かを見るのも面白いかもしれません。 そのほかの機能としては、写真の回転があります。回転角度は、小数点可能とあ りますから、一度より小さい角度も可能です。スキャナで取り込んだ画像の場合 は、傾斜してしまう場合が多く、一度より小さい角度の回転が欲しいことが良く あります。そんな時、便利な機能です。 2. 総合画像処理のフリーソフトについて =============================== LAviewを総合画像処理ソフトに分類したのは、少し贔屓目でした。でも、他には ないFFTの機能を備えていますので、不足分はこれで補うと言うことにしたいと 思います。 総合画像処理ソフトとして満たすべき機能は、 1. 画像の取り込み。書き出し。スキャナからの取り込み、フォーマットを変えて の書き出しなどの機能です。 2. フォルダ内画像のサムネイル出力とスライドショー 3. コピー、トリミング、拡大、縮小、回転、文字入れなどの機能。 4. 画像処理フィルターと、色補正。ヒストグラムの表示。 4. Exif情報などの表示。 これらの機能のうち、LAviewは、フィルタ機能が充実したソフトと言うことが出来 るでしょう。このソフトがさらに発展し、日本発のIrFanViewやXnViewのような立 派なソフトになることを期待しています。 3. 終わりに 今日は、総合画像処理ソフトLAviewをご紹介しました。特に高速フーリエ変換が手 軽に楽しめるところに特徴があります。 来週は、画像処理のフィルターソフトをご紹介します。同じような内容が続いてし まいますが、この種のソフトは沢山ありますから、飛ばしていくと良いソフトが紹 介できないまま残ってしまいます。 では来週までごきげんよう。 ********************************************************** * フリーソフトで楽しむデジカメ写真 第69号 * 発行者 Hulatt 問い合わせtsunokjp@yahoo.co.jp * 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html * 登録および解除 http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/MailMag.html * まぐまぐ 3902 Macky 352 めろんぱん 351 ************************************************************ |
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