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「フリーソフトで楽しむデジカメ写真」第59回 Panorama
* 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html
* 問い合わせ tsunokjp@yahoo.co.jp
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ウィルス付のメール攻勢がすさまじいですね。一日に100件を超える
メールが届いて、フリーメールのハードディスクの制限を越えて、こ
れ以上新しいメールを入れることが出来ませんというメッセージが表
示されるまでになりました。大事なメールが届かなくなっては大変で
すから毎晩忘れずにウィルス付メールを削除し、ゴミ箱も空にするの
が大事な作業になってしまいました。
メールのタイトルなんかも巧妙になっていますね。あるところからの
メールで私が送ったメールにウィルスがついていたので返信してお知
らせするといったメールが多数届きますので、さては私のコンピュー
タもついにやられたかと観念したのですが、新聞のコラムでしたか、
どなたかのメールマガジンかに、同じようなメールが届くので不審に
思って実験をなさったことが書かれていました。
その詳細はここに書きませんが、その結果、自分のコンピューターは
別にウィルスに感染したわけではなく、メールの送信者が嘘を言って
メールを受け取った人をあわてさせる作戦だったそうです。
いずれにしましても、ウィルスメールの送信者は工夫を凝らして、何
とかしてメールの本文を開かせようとしているわけです。でも、最近
はウィルスメールに関する情報がいきわたっていますから、メールを
受け取ってもやたらなことでは誰もそれを読まないわけです。ですか
ら、ましてウィルスに感染することもめったに無いのだと思います。
ただ、問題は、フォルダがあふれるほどのメールが毎日届くというこ
とです。これは、メールアドレスを公開している人にしか起こらない
ことだと思います。前にもお話しましたが、私はアドレスを現在4個
常に使っています。このうち公開しているのはひとつだけで、最近の
ウィルス付メールはこのアドレスにだけ入ります。以前には、仕事用
のアドレスにもたまに入ってきましたが、最近はありません。
ですから、アドレスを公開するのはくれぐれも用心してください。私
がいましているように、メールマガジンを発行するためには公開する
必要があります。この場合は、それ専用のアドレスにするしかありま
せん。
1. モンタージュ(写真のつなぎ合わせ)のフリーソフト
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さて、きょうご紹介するのは、写真を切ったり貼ったりするするソフ
トです。この手のソフトとしては以前ImageMargeというソフトをご紹
介しました。
http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/MailMag/27ImageMarge.html
これは、沢山の写真をつなぎ合わせるソフトでした。小さなパッチを
つなぎ合わせて、肩掛けとか、コタツの上掛けとかを作るのがありま
すが、あんなふうに沢山の写真をつなげていくものです。
次にご紹介したのが、一枚の写真を切り刻んで、また元の一枚に戻す、
ジクソーパスルゲームのソフトでした。
http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/MailMag/36Mujig.html
今日は、遠くの風景などをつなぎ写真で撮影してパノラマ写真に合成
するソフトです。パノラマの機能は総合画像処理ソフトIrFanView等に
もついています。しかし、ただ縦方向や横方向にくっつけ合わせるだ
けです。スキャナでA3の用紙やB4の用紙をコピーした時には、2回に分
けてスキャンして、後でその2枚をつなぎ合わせますが、このような時
はただくっつけてくれるソフトで間に合います。
しかし、デジカメで撮った写真の時は、重複している部分が必ずあり
ます。ですから、写真の内容を良く調べてうまく重ね合わせなければな
りません。写真を半透明にして、手作業でつなぎ合わせることの出来る
ソフトがありました。そうです、Dibasです。
http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Softwares/Dibas.html
同じ機能は実は、モーフィングソフトでも使いました。2人の人の顔の
中間像を作るのに、二枚の顔写真の目の位置を合わせる必要がありまし
た。
http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Softwares/SmartMorph.html
きょうご紹介するソフトでは、つなぎ目を探す作業を自動でやってくれ
るものです。そんなことが出来るソフトがフリーであるの?と疑問に思わ
れることでしょう。フリーソフトというのはいろんなレベルがあります。
ソフトウェアの勉強に作った初歩的なものばかりではありません。有料
ソフトの販売促進のための機能制限版のフリーソフトもありますし、フ
リーソフトを本格的に作っている方もおられます。
さて、風景を広い角度で写すのがパノラマです。カメラによっては3枚分
の写真を一度に撮ってしまうパノラマ機能のあらかじめ組み込まれた機
種もあります。こうした風景写真でないつなぎ写真を英語ではモンター
ジュといいます。日本語ではモンタージュというと、警察で犯人の写真を
合成するのに顔のいろいろな部品を組み合わせていくのだけをモンタージ
ュというように誤解されていますが、もっと広く、写真をつなぎ合わせた
ものを全部モンタージュというのです。
沢山の写真をどんどんつなげていきますと、やがて曲がってきますね。縦
横に動かしただけで写真は撮影したのにおかしい。貼り付け方がまずかっ
たのか思ったりしますが、これは実はレンズの収差が見えてきたのですね。
中心付近と周辺では実は倍率が違ったりしているのです。一枚の写真では
目立たなかったレンズの特性が10枚もつなげていくうちにあからさまにな
ります。こうしたこともモンタージュの面白さですね。
2. パノラマ写真を合成するフリーソフトPanoramaFactoryの説明
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いつものように使用例とソフトのダウンロードは、次のURLから行って
ください。
http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Softwares/Panorama.html
作者 はAbout.comのJohn Straitさんです。
フリーウェアはVer.1.6で、標準のV.3.2は有料になっていますので、注意が
必要です。Panorama Factoryはもともとフリーウェアとして開発されたもの
だそうですが、ある時から有料になったということです。ただ、フリーソフ
トも出し続けており、バージョンアップも続けて、バージョン1.6になった
と言うことのようです。
ソフトを立ち上げて、まずはヘルプを見てみましょう。このソフトは英語版
です。日本語の説明が無いからという理由でパスしないでください。説明は
ここでやります。操作はアイコンを見れば大体わかります。英語のソフトの
ほうが日本語のソフトより一般的に良いものなのではありません。外国にま
で伝わってくるソフトはそれなりに優れたものだというとです。日本発のソ
フトでも優れたものは外国でも紹介されていると思います。遠いところで開
発されたソフトは、いくつもの選別の手を経てようやく私たちのところに届
くわけです。ですから、英語版のソフトでわれわれがその存在に気づいて手
に入れるものは、すでに選別された優秀なものが多いわけです。
PanramaFactoryは、特別なパノラマ撮影用カメラでなく、普通の35mmカメラ
やデジタルカメラで撮影された、オーバーラップのある写真の組をつなげる
ソフトで、一点から角度を変えて撮影した360度をまたはそれを超える写真の
組から合成できると謳っています。
File-->Inportで連続写真を読み込みます。Openはすでに出来上がって保存し
てある連続写真を見る時に使います。読み込みますと、新しいウィンドウが
出来て、その下の段にサムネイル像が連続して示されます。一番上の列にい
ろいろな処理のためのアイコンが並んでいます。Stitchというのが8番目辺
りにあります。縫い合わせるという意味ですね。これをクリックすると、パ
ノラマの製作が始まります。
Reading, Warping images, Alligningというのが繰り返されます。全部終わ
りますと、上段にstitched 10826x1076等と書かれた連続写真の縮小版が表示
されます。非常に長い写真になりますから、全体を見るにはずいぶん縮小し
ないと見えないわけです。大き目の連続写真は下の段に現れます。これは、
スクロールしていけば全体にわたって見れるわけです。
デジカメで撮った1280x960の写真14枚を繋げたところ、10826x1076の写真が
出来上がったわけです。できばえは見事なものです。何の操作も要りません。
ただ待っていれば出来上がりです。360°にわたるパノラマを見ることが出
来ます。大きく印刷して端と端をつなげて輪にしたらきっと面白いでしょう。
こんな処理がフリーソフトで出来るなんてなんと素晴らしいことでしょう。
下段の写真では左右の重なり合った部分に赤線が入っています。この部分を
詳細に見てみますといろいろ面白いことに気づきます。上下や前後の位置あ
わせは完璧に出来ているのです。しかし、写真そのものが連続していないの
ですね。写真は平面です。一枚目と二枚目では撮影する角度が違います。今
やってみた写真の場合、私は位置を動かずに回転して、13枚で360度の方向
をカバーしました。一枚あたりおよそ20°回転しているわけです。そうしま
すと、真直ぐなものは端のほうでは別の角度で写っているわけです。ですか
ら、きちんと繋がるわけがありません。写真の端を歪ませて無理やりつなぐ
操作をしているわけです。
Warpingという処理をしています。ワーピングというのは歪めることです。
絵の端を歪めることで大体の構造がスムーズに繋がるようにしているようで
す。ですから、内部の細かい構造が繋がっていません。このところをどのよ
うにして繋いでいるかと言いますと、両方の画像を半透明にして両方がなん
となく見えるようにしています。これは、デジタルの利点ですね。焼き付け
た写真を貼り合わせてつなぎ写真を作る場合は半透明などというしゃれたこ
とはネガの段階で処理しなければなりませんから大変なプロフェッショナル
な作業になります。
写真の端が歪められていますので、まっすぐな線はカーブしています。横断
歩道のところに白い線が何本もありますね。この線は、左側の写真の右端は
上にカーブし、右側の写真の左端も上にカーブして繋がっています。これで
離れた場所の位置関係がうまく繋がっています。もともと、パノラマは雄大
な風景写真を撮るのに使うわけですから、直線部分などはあまり無いわけで
す。
地球を宇宙から眺めて、円周方向に10枚から20枚の写真に撮り、これをつな
げたときにどんな写真になるかを想像して見て下さい。絶対にうまく繋がり
ませんね。一点から全周にわたって撮ったパノラマ写真も絶対に端は繋がら
ないという宿命を持っているわけです。これをどのようにごまかすかという
のが実はパノラマ写真合成ソフトの腕の見せ所だったのですね。
連続写真といっても、平行移動して撮った写真の場合はこうした難しさがな
いはずです。机の上に並べたものを近くから撮影し、位置を変えて次々とず
らしていった写真を合成する場合を考えて見ましょう。この場合は端で繋が
らなくなる原因は、レンズの収差くらいしかありません。
パノラマというのは辞書で調べてみると、半円形の壁に描いた絵のことのよ
うですから、カメラは一点に固定し、角度を変えて撮影したものを対象とす
るわけです。
一度保存した作成済みのパノラマ画像は、File-->Openで呼び出すことが出
来ます。上段に連続写真、下段に個々のサムネイル像が標示されます。ここ
に別の写真をさらに付け加える時にFile-->Importで読み込みます。上段の
連続写真をダブルクリックすると、下段のサムネイルが消えて、Stitchされ
た連続写真が拡大して示されます。
そのほかのいろいろな機能についてみてみましょう。Trimというのは、トリ
ミングのことで、ネガフィルムからスキャナで像を読み込んだような場合、
一枚一枚の写真に枠がついていたり、隣のこまが少し混じったりする場合が
ありますから、こうした部分を切り取ってしまうのに使います。
Imageメニューの最初がStitch命令です。画質を改善する命令やヒストグラム
を表示することも出来ます。あげられているいろいろなメニューを理解する
には時間がかかります。しかし、それらを何も知らなくても連続写真はデフ
ォルトの設定のままで充分満足できるものが生成されます。何度も何度も使
っているうちにいろいろの機能もわかってくるものと思います。
3. 終わりに
今日は、パノラマ写真を作るソフトをご紹介しました。時間も出来たし、旅
行でもしてデジカメ写真。と思ってカメラを買って、いろいろ出かけて写真
を撮っては見たものの、何か壁にぶつかっているといった思いを抱いておら
れるかたがおられましたら、パノラマ写真に挑戦してみてはいかがでしょう
か。
来週は、画像加工のためのフィルタのソフトをご紹介します。
では来週までごきげんよう。
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* フリーソフトで楽しむデジカメ写真 第59号
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