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*「フリーソフトで楽しむデジカメ写真」第26号 Digimp
* 発行者 Hulatt
* 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html
* 問い合わせ tsunokjp@yahoo.co.jp
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先日、夏休みの宿題のお手伝いと言う趣旨で色々な会社が自分たちの
技術の紹介をする展示を見ました。その中に、富士写真フィルムがカ
ラーフィルムの現像、定着の実演をしているコーナーがありました。
プラスチックのパットが3つほど並べてあり、その中に液体がはいっ
ているだけでした。明るい部屋の中で実演が出来るようにと言うので、
フィルムには感度が極端に低いものを用い、撮影は、オーバーヘッド
プロジェクターの強い光を当てて感光させていました。
私が若い頃、写真はモノクロでした。モノクロ写真は自分で現像や焼
付けをすることが出来ました。個人でその設備を持っている人は少数
でしたが、学校や職場には必ず暗室があり、放課後や夜などにそこを
使って自分で現像、焼付けを楽しむことが出来ました。
現像は、素人には工夫の余地のないものでしたが、焼付けをするとき
には、トリミングをして自分の欲しいところだけを大きく印画紙にプ
リントしました。また、明るさなども自分で調節して工夫しました。
ところが、写真にカラーの時代がやってきますと、自分では出来なく
なりました。カラー写真は、写真屋さんに頼んで焼き付けてもらうこ
とが当たり前になりました。
どうして自分でできないのかと尋ねますと、カラー写真の場合は毒薬
を使っているので素人には無理なのだと言う説明を受けたように記憶
しています。自分で暗室の中で像が浮かび上がってくる快感を味わい
たいがために、カラー写真を断念して、モノクロ写真を撮り続ける人
もいました。
富士写真フィルムのデモをしていた人にこの話をして、こんなに人が
大勢集まるところで毒薬を並べていて大丈夫なのかと尋ねました。そ
の人は、若い人でしたが、カラーフィルムの現像・定着液は、肌に触
れると、肌が荒れる程度の影響はあるかもしれないが、危険なもので
はないという説明でした。モノクロフィルムの処理液と比べて、特に
危険性が大きいわけではなく、同じ程度だと言うことでした。
それでは、モノクロフィルムは素人が自分で処理していたのに、カラ
ーフィルムに変わった後では誰も自分で処理できなくなったのはどう
いう理由なのかと重ねて質問したところ、それは自分が生まれたころ
のことなのでわからないと言うことでした。
私は、これを聞いて少々がっかりしました。ディジタル画像処理が出
来るようになって、私は、昔の暗室作業の楽しみが戻ってきたと思っ
ていたからでした。モノクロフィルムのときにやっていたような自分
の処理した写真をディジタルカメラで撮った写真では作れるのです。
しかも、暗室の設備は要りませんから、個人が自分の部屋でやれるの
です。
でも、カラーフィルムになった時、どうして個人が暗室で処理できな
くなったのでしょうか。画像処理の楽しみをかつて奪ったものはなん
だったのでしょうか。ご存知の方がおられましたら是非教えてくださ
い。
1. 画像加工ソフト
今日お話するフリーソフトは、画像加工のためのソフトです。画像処
理と画像加工と分けているのは、画像処理は、画像を本来あるべき写
真に戻す、あるいは近づけるための「画像の回復」と、計測などの為
に写っている物の輪郭などをはっきりさせる「画像の強調」などの処
理をさすことにします。つまり、画像処理では、画像は写っているも
のを崩さない処理です。
これに対して、「画像加工」では、写っている物の内容に変更を加え
ます。例えば写真を基にしてこれを絵画のように仕上げます。第15回
でご紹介したIllustと言うソフトはこの例でした。18回のEsolaは、日
本語の題名が「絵師の絵空事」と言って、色々の画家を作って、その
画家の作風に合わせて、写真を絵画風に変形すると言う手の込んだソ
フトでした。
この他に、ガラスを通してみたときの画像とか、切り紙細工風の画像
とか、沢山の手法があります。今日ご紹介するDigimpもこの種のソフ
トの一つです。顔画像処理でモーフィングと言う手法を紹介しました
が、一枚の写真に同じ手法を応用すると、ワーピングと言って、画像
をゆがませることが出来ます。色々に画像を歪ませるテクニックもあ
ります。
画像加工のソフトには、この他にも、2枚以上の画像を張り合わせると
か、その時一方の画像の一部を透明化するとか、写真の角を切り落とし
たり、額縁をつけたり、工夫の仕方は無限にあります。
2. 絵画風画像加工のフリーソフト Digimp「印象派クラブ」の説明
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いつものように使用例とソフトのダウンロードは、次のURLから行っ
てください。ここから作者Tomonori Matsunaga 氏のページにリン
クされています。
http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/Softwares/Digimp.html
Digimpは、ルノアール風、点描、点描スーラ風、奔放に、太く長く、
タイル、モザイク、ビーズ、ベグ、ガラス、デジタル、ペン画、シュ
レッダー、ガーゼ、和紙という15種類画あります。ソフトウェアの日
本語名が「印象派クラブ」となっていることから想像できる様に、色
を純粋な明るい色の点の集まりとして表現する点描画の手法に重点が
置かれています。
印象派と言う点描画の方式は、絵の具で色を作るときに絵の具を混ぜ
て行くとだんだん黒くなってしまうことから、混ぜないで純粋な色を
点として表現したときに遠くから見ると混ざった色に見えると言う原
理ですから、今われわれが普通に使っている、インクジェットプリン
ターみたいなものです。ただ、点の大きさがずっと大きいのが印象派
と言うことになるわけです。
印象派というのは明るい絵になることは事実で、ヨーロッパの美術館
を訪問したときなど、暗い宗教画ばかりが並べられた部屋から、印象
派の部屋に入ったとたん、パット光が指しこむような華やかさを感じ
ます。ですから、ソフトウェア「印象派クラブ」を使って写真を加工
して、明るい、楽しい雰囲気に仕上がれば成功と言うわけです。
15種類のそれぞれの場合について、筆の大きさ、タッチの長さと角度、
色の具合などを変えられますから、色々やってみて気に入ったものを
選べば良い訳です。上のURLには幾つかの例を示しておきました。
人物像に適した処理と、風景写真の加工に適した処理法とがあるよう
に思いました。こうした加工は、生の写真では生々しすぎて公開し難
いような写真をマイルドにして、Webページなどに掲載しやすくする
ためのものではないかと思います。
15回と18回で紹介したillustとesolaもこのDigimpと同系統のソフトで
した。今後いつかご紹介できるかもしれないソフトの中には、ペン画
や墨絵といった色をなくした絵や、線で表現した絵に特徴のあるソフ
トもあります。ペン画と言うのは、エッジ検出の手法を使ったものと
思います。また、油絵風と言うより、水彩画風に仕上げることに特徴
のあるソフトもあります。
また、タイル、モザイクなど、沢山の手法がありますが、これらは印
象派とは関係なく、後で追加されたものと思います。この種のフィル
タにむしろ重点をおいた他のソフトもあります。
3. 終わりに
絵と言うのは、写真とは別の表現方法です。絵は写真よりもなんとか
なるまでに時間もかかりますし、一枚の絵を仕上げるだけでも大きな
労力を必要とします。写真を絵のように書き換えてしまうことができ
れば、便利だなと思うことは良くありました。そのような目的のソフ
トを今日で3種類紹介しました。自分にあったソフトを選んで使ってく
ださい。
来週は、画像加工のソフトの中から、又別の手法をご紹介しましょう。
では来週までごきげんよう。
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*フリーソフトで楽しむデジカメ写真 第26号
* 発行者 Hulatt 問い合わせtsunokjp@yahoo.co.jp
* 発行者サイト http://hulatt.hp.infoseek.co.jp/index.html
* まぐまぐ 2992 http://www.mag2.com/m/0000106478.htm
* Macky! 166
http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=hulatt
* めろんぱん 283
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=004259
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